あおぞらマーケットからのお礼のことば

南部町で小さな朝市始めました。出会った人に伝えきれない思いを書きます。

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最強のおじいちゃんにお礼を言った話。

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ウツギの花。山の上ではもう散ったそうですがふもとでは咲いてます。

うちの隣の畑のガンコじじいは

最強のガンコものですが

最強にあったかいじじいでした。

 

 こんばんはいなかのおとうさんです。うちの隣のじじいの話をします。

この人、子どものころからよく知っています。

息子さんとよく一緒に遊んでたので、よく出会いました。

でも結構話が難しくて、子どもに合わせようとせず、

ガンコに正義を貫くこだわりの人。最強のじじいでした。

そのじじいは町の大人にも一目置かれていて

結構ややこしいことを言うじじいでした。

 

ただうちの死んだ父とは、ガンコもの同士仲良しで

よく酒を飲んでいたようです。

そのせいか葬式の時には、大して言葉を発さなかったけど

一番初めに来て一番最後にかえってた気がします。

 

この人は本当はどうなのか知りませんが

よく草刈りをすると声をかけてきます。

不愛想な声で「下手なりに今日もがんばっとるな、あと少しだやってしまえ」など

会社などで行ったらコンプライアンス的に「はい、アウト!」という感じの

発言ですが、割とこんな感じで絡んできます。

自分もよせばいいのに「おじさん、上手な方法を教えてよ」なんて言うと

草刈り機の話や自慢の刃の話を始めます。

なかなかめんどくさいけど自分をしっかりしたじじいでしたが

昨年転倒して背骨を骨折したようです。

そのせいか復帰が危ぶまれてましたが

なんと先日こっそり草刈りをしに来ていたようです。

 

なぜわかったかというと、うちとの境界線の草が見事に一本も無くなるように

草刈りがしてあったからです。

この仕上がりは・・・他の誰でもないあのガンコものでした。

お礼が言いたかったのですが、そのあとまた入院したらしく

なかなか会わず1か月くらい経ちました。

 

そうしたら今日、地区のごみステーションにいるのを見つけたので

お礼を言いました。

するとじじいは

「あれはお前の死んだ親父の代から約束で先に来た方が刈ることになっている。」と

いって去っていきました。

 

さすがのガンコものです。照れてしまったようで去っていったのですが遠くで

「おまえ最近紫の豆の花やっとるだろ。あれなんだ?今までなかったぞ」と

思い出したように言うので「新しい肥料にする草だよ」というと

「まあがんばれや、親父のあとは大変だけど」と嬉しそうでした。

 

なんだかんだこの時間までじじいのことを考えている私。

やっぱりあの人は最強のジジイです。

 

 

もう一つのブログもやってます。

otousannnosigoto.hatenablog.com

 

 

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